(2018/12/15 追記)
個人デベロッパーの端くれとして、Steamで自作のゲームをリリースしたいという野望がある。
その野望は以前から持っていたのだが、個人でリリースする方法を調べた2016年当時は、Steamで自作のゲームをリリースするにはパブリッシャー会社と契約してリリースする方法や、ユーザー投票を参考に配信権が貰えるSteam Greenlightという仕組みを利用するしかなく、個人でリリースするにはやや敷居が高かった。
それから2年後の2018年10月。ふとSteamの事を調べたら、現在は個人でも比較的容易にゲームをリリースできるSteam Directという仕組みがある事が分かった。これは、Steamで自作ゲームのリリースをチャレンジするしかない。
というわけで、チャレンジの模様や方法などを備忘録的にまとめてみる。
リリースするゲームは「バグダス – デバッガー検定 -」
リリースするゲームは自分の代表作である「バグダス – デバッガー検定 -」にした。バグダスは現在Android版をリリースしているので公式サイトを参照されたし。
こちらのバグダスはAndroid版であり、スマホ向けに作ったものである。そのままではPCでは遊べないため、Windows向けに最初から作り直した。その際の変更箇所は以下。
- タッチ操作を廃止、ゲームコントローラー/キーボードの操作に変更
- UI 周りの変更
- ゲーム内の各種文言を変更
上記に加えて、せっかくのSteam版なので実績システムを入れたいが、実績システムはSteam開発者登録が済んでからでないと手が出せないので、現時点では実装を保留にしている。
ある程度ビルドが出来た時点でSteam開発者登録の作業を進めた。
Steam開発者登録を申請するまでの手順
Steam開発者登録を申請するまでの手順はおおよそ以下の通り。
- Steamアカウントを作成する
- Steamworksにアクセスし、作成したアカウントでログインする
- ゲームデベロッパーあるいはゲームパブリッシャーの「登録」ボタンを押す
- 英語で本名や住所などの情報を入力する
- アプリ提出料の$100を支払う
- 支払情報(銀行口座・税金情報)を入力
- メール到着後、本人確認の書類(パスポートまたは運転免許の写真)を返送する
英語での情報入力や、米国の税金云々の記載があって小難しい感じだが、先駆者の方がまとめてくれているので以下のブログを参考にすると良い。
申請の手順は以上。
その後、確認が取れるとメールが送られてくるようだが、現在はまだその段階ではないため、後日まとめることにする。
(2018/12/15 追記)
申し訳ない。「申請内容の確認が取れるとメールが送られてくる」と書いたが、自分の場合はそのメールは来ず、気づいたら確認が完了していた。自分のようにメールが来ないパターンもあるかも知れないので、数日経ってもメールが来ない場合はSteamworksで「財務情報の確認」の進捗状況を確認すると良い。
さて、申請内容の確認も完了したため、Steamworksでさらに処理を進めたところ無事にSteam開発者登録が完了した。
ここで申請から登録完了までの流れを時系列でまとめる。前述した申請までの手順も参考されたし。
- 2018/12/2Steam開発者登録の申請完了「Stesm開発者登録の申請までの手順」を行った。
- 2018/12/3Valve Tax Client Supportからメール到着メールの内容は“免許証を英語に翻訳して欲しい”で、英訳したものを用意してメールで返送した。
- 2018/12/3申請内容の確認完了メールは来なかったが、実はこの日に申請内容の確認が完了していた。
- 2018/12/15Steam開発者登録の完了なかなかメールが来なかったためSteamworksを確認したところ、申請内容の確認が完了していることが分かった。その後、さらに申請処理を進めて、Stesm開発者登録が無事に完了した。
以上、Steam開発者登録が完了したので、次はリリースするための作業をやっていく。
それではまた別の記事で。
コメント
ゲーム作りを夢見る超初心者です。
個人でRPGを作成&公開をしたくて、暇を見つけてはちょくちょく関連記事を検索してたのですが、こちらの記事が今まで見たサイトの中で1番参考になりました。
記事の作成本当にありがとうございます。わかりやすくて助かります。お疲れさまです。
(バグダス、検索してウィッシュリスト入れてきました〜。楽しみです。)
それと、バグダスの公式サイトの開発裏話も(ネタバレ注意ということでその5とその1だけ)読ませて頂きました。面白かったです。
ただこちらの記事の書き方ですと、開発裏話があるとわからなかったので、良かったら一言添えて頂けるとあちらの記事も読む人が増えるのではないかと思いました。Steamで配信したいとか、開発に興味あるひとがこの記事に辿り着くので、例えば「公式サイトに開発裏話あるよ」なんて一文があると自然と足を運ぶことになると思うんです。
よろしければご一考ください。
バグダスのリリースとリリースに関連する記事、楽しみにしてます!
コメントありがとうございます。
私の記事が少しでもお役に立てたのであれば幸いです。
バグダスの開発裏話については「なるほど」と思いました。
しれっと一言追加してみます。